文苑堂ベストセレクション
2021年本屋大賞受賞した町田そのこさんの
最新作「宙(そら)ごはん」が発売しました。
合わせて、他の作品もお楽しみください。
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宙(そら)ごはん
小学館/1,760円(税込)
この物語は、あなたの人生を支えてくれる
宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。
厳しいときもあるけれど、愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、
イラストレ-タ-として活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。
二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、
花野と暮らし始める。
待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、
授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。
うつくしが丘の不幸の家
創元文芸文庫/770円
海を見下ろす住宅街に建つ、
築21年の三階建て一軒家を購入した美保理と譲。
一階を美容室に改装したその家で、
夫婦の新しい日々が始まるはずだった。
だが、開店二日前、近隣住民から、
ここが「不幸の家」と呼ばれていると聞いてしまう。
ーそれでもわたしたち、この家で暮らしてよかった。
「不幸の家」に居場所を求めた、五つの家族の物語。
新潮文庫/605円
ここは忘れられない想いをささやかに受け止める場所。
失恋をして居心地の悪さに高校をサボった永田詩乃は
突然綺麗になった祖母と以外なところで出会う。
バイト店員・廣瀬太郎は自分のことを退屈な男だと思っているのに、
キラキラ美少女がその日常を乱し始める。
親友と別離した村井美月は辛い現実を越えて
新たな一歩を踏み出していく。
大切な想いをささやかにつなぐ場所、
名物店長と個性的な客たちが集う小さなコンビニの心温まる物語。
新潮文庫/693円
思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋、
そして、ともには生きられなかったあの人のことー。
大胆な仕掛けを選考委員に絶賛されたR-18文学大賞受賞の
デビュー作「カルメーンの青い魚」。
すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を
瑞々しく描いた表題作他3編を収録した。
どんな場所でも生きると決めた人々の強さを
しなやかに描き出す5編の連作短編集。
中央公論新社/1,760円
すれ違う母と娘の物語。
小学1年生の時の夏休み、母と二人で旅をした。
その後、私は母に捨てられたー。
ラジオ番組の賞金ほしさに、ある夏の想い出を投稿した千鶴。
それを聞いて連絡してきたのは、自分を捨てた母の「娘」だと名乗る恵真だった。
この後、母・聖子と再会し同居することになった千鶴だが、
記憶とまったく違う母の姿をみることになってー。