4月に発表になった本屋大賞。
今年は辻村深月さんが受賞されました。
「かがみの孤城」はもう読まれましたか?
今回はその他の作品をご紹介します。
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家族シアター
息子が小学六年の一年間「親父会」なる
父親だけの集まりに参加することになった私。
「夢は学校の先生」という息子が憧れる熱血漢の担任教師は
積極的に行事を企画、親子共々忘れられない一年となる。
しかしその八年後、
担任のある秘密が明かされる(「タイムカプセルの八年」)。
家族を描く心温まる全7編。
講談社 778円(税込)
青空と逃げる
深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。
押し寄せる悪意と興味本位の追及に日常を奪われた母と息子は、
東京から逃げることを決めた。
疑心、恐怖、そして怒り。
壊れてしまった家族が、辿り着く場所は―。
母の覚悟と、息子の決意。
辻村深月が贈る、一家の再生物語。
中央公論新社 1,728円
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、
その作品を愛する父が失踪して5年。
高校生の理帆子は、夏の図書館で
「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。
戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。
そして同じ頃に始まった不思議な警告。
皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき。
講談社 864円
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。
突然死したアイドルが心の支えだったOL、
年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、
親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、
失踪した婚約者を待ち続ける会社員…
ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。
それぞれの想いをかかえた一夜の邂迨は、
何をもたらすのだろうか。
心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。
新潮社 724円
地元を飛び出した娘と、残った娘。
幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。
あの事件が起こるまでは。
チエミが母親を殺し、失踪してから半年。
みずほの脳裏に浮かんだのは
チエミと交わした幼い約束。
彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、
全ての娘は救われる。
講談社 802円
大学二年の春。
清水あやめには自信があった。
世界を見るには感性という武器がいる。
自分にはそれぞれある。
最初の課題で描いた燃えるような桜並木も
自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。
彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。
文庫書下ろし一編を含む
扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。
講談社 756円