【今村 夏子さん特集】
2019年第161回芥川賞を受賞した
今村夏子さんの作品をご紹介します
◇
◇
◇
近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが
気になって仕方のない“わたし”は、
彼女と「ともだち」になるために、
自分と同じ職場で彼女が働き出すよう誘導する。
KADOKAWA 1,512円
桜尾通り商店街のはずれでパン屋を営む父と、
娘の「私」。
うまく立ち回ることができず、
商店街の人びとからつまはじきにされていた二人だが、
「私」がコッペパンをサンドイッチにして
並べはじめたことで予想外の評判を呼んでしまい・・・。
平凡な日常は二転三転して驚きの結末へ―
見慣れた風景が変容する、書き下ろしを含む全六編。
KADOKAWA 1,512円
あひるを飼い始めてから子供がうちによく遊びにくるようになった。
あひるの名前はのりたまといって、
前に飼っていた人が付けたので、
名前の由来をわたしは知らない―。
わたしの生活に入り込んできたあひると子供たち。
だがあひるが病気になり病院へ運ばれると、
子供は姿を見せなくなる。
2週間後、帰ってきたあひるは以前よりも小さくなっていて…。
KADOKAWA 562円
大切な人が信じていることを、わたしは理解できるだろうか。
一緒に信じることができるだろうか…。
病弱なちひろを救うため両親はあらゆる治療を試みる。
やがて両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいく。
朝日新聞出版 1,512円