文苑堂ベストセレクション
本屋大賞受賞作家
柚木裕子さんの作品を紹介
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盤上の向日葵 上下
平成六年、夏。
埼玉県の山中で身元不明の白骨死体が発見された。
遺留品は、名匠の将棋駒。
叩き上げの刑事・石破とかつてプロ棋士を志した新米刑事佐野は、
駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。
折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、
世紀の一瞬に挑もうとしていた。
重厚な人間ドラマを描いた傑作ミステリー。
中公文庫 770円
合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、
頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。
金遣いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、
賭け将棋で必勝を期すヤクザ、
野球賭博絡みのトラブルetc.。
欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するが。
著者の魅力全開、極上痛快エンターテインメント!
講談社 770円
凶犬の眼
広島県呉原東署刑事の大上章吾が奔走した、暴力団抗争から2年。
日本最大の暴力団、神戸の明石組のトップが暗殺され、日本全土を巻き込む凄絶な抗争が勃発した。
首謀者は対抗組織である心和会の国光寛郎。
彼は最後の任侠と恐れられていた。
一方、大上の薫陶を受けた日岡秀一巡査は県北の駐在所で無聊を託っていたが、突如目の前に潜伏していたはずの国光が現れた。
国光の狙いとは?不滅の警察小説『孤狼の血』続編!
KADOKAWA 858円
家庭裁判所調査官補として研修の間、九州の福森家裁に配属された望月大地。
そこでは窃盗を犯した少女、ストーカー事案で逮捕された高校生や親権を争う夫婦とその息子など、
心を開かない相談者たちを相手に、懊悩する日々を送ることに…。
大地はそれぞれの真実に辿り着き、一人前の家裁調査官となれるのか!?
文藝春秋 704円
臨床真理
人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという
不思議な青年―藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。
知的障害者更生施設に入所していた司は、
親しくしていた少女、彩を喪ったことで問題を起こしていた。
彩は自殺ではないと主張する司に寄り添うように、
美帆は友人の警察官と死の真相を調べ始める。
だがやがて浮かび上がってきたのは、恐るべき真実だった…。
人気を不動にする著者のすべてが詰まったデビュー作!
KADOKAWA 836円