文苑堂書店ベストセレクション
2021年の本屋大賞ノミネート作品が発表されました。
大賞の発表は4月14日(水)です!
▼
▼
▼
1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。
「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。
初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。
昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説の傑作。
伊吹有喜/著
双葉社/1,760円(税込)
お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?
悩める人々が立ち寄った小さな図書室。
不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。
“自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
青山美智子/著
ポプラ社/1,760円(税込)
私は、私を育てていく――。誰しもが恋い焦がれた青春の普遍を真っ向から描き切る、加藤シゲアキ、これが新たな代表作。
高校生限定のマッチングアプリが必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、3人の若者の運命が、鮮やかに加速していく――。
恋とは、友情とは、家族とは、人と“繋がる”とは何か。 悩み、傷つきながら、〈私たち〉が「世界との距離をつかむまで」を端正かつエモーショナルに描く。
著者3年ぶり、渾身の新作長編。
加藤シゲアキ/著
新潮社/1,815円(税込)
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。
そのため、世界で一番孤独だと言われている。
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―
町田そのこ/著
中央公論新社/1,760円
結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか?
答えのない問いを生きる私たちのための傑作長篇。東京のアパレルで働いていた都は母親の看病のため茨城の実家に戻り、アウトレットのショップで店員として働き始めるが、職場ではセクハラなど問題続出、実家では両親共に体調を崩してしまい……。
恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなこと無理!
ぐるぐる思い惑う都の人生の選択から目が離せない、共感度100%小説。
山本文緒/著
新潮社/1,980円(税込)
耳を澄ませていよう。地球の奥底で、大切な何かが静かに降り積もる音に――。不愛想で手際が悪い――。
コンビニのベトナム人店員グエンが、就活連敗中の理系大学生、堀川に見せた真の姿とは(「八月の銀の雪」)。
会社を辞め、一人旅をしていた辰朗は、凧を揚げる初老の男に出会う。
その父親が太平洋戦争に従軍した気象技術者だったことを知り……(「十万年の西風」)。
科学の揺るぎない真実が、傷ついた心に希望の灯りをともす全5篇。
伊与原新/著
新潮社/1,760円(税込)
「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」
一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。
滅亡を前に荒廃していく世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのか――。
圧巻のラストに息を呑む。
2020年本屋大賞作家が贈る心震わす傑作。
凪良ゆう/著
中央公論新社/1,705円(税込)
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。
ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、深雪は残されたメッセージを目にする。
“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”
本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。
泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて―。
深緑野分/著
KADOKAWA/1,650円
逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!
無上の短編5編(書き下ろし3編)を収録。
伊坂幸太郎/著
集英社/1,540円(税込)
第164回芥川賞受賞!!
推しが炎上した。
ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。
そんなある日、推しがファンを殴った。
宇佐見りん/著
河出書房新社/1,540円(税込)